自宅でオシャレなカクテルを作りたい
バーでいつもと違ったカクテルを頼みたい
そんな悩みを解決します。
こんにちは!まてぃにです。
バーテンダー歴10年以上。カクテルの大会では全国優勝。世界大会も経験しています。
ゾンビ / Zombie とは
今回は「ゾンビ / Zombie」というカクテルを紹介します。
では、さっそくレシピから。
- ジャマイカ・ダーク・ラム ・・・ 45ml
- プエルトリコ・ゴールド・ラム ・・・ 45ml
- デメララ・ラム ・・・ 30ml
- ライム・ジュース ・・・ 20ml
- ファレナム ・・・ 15ml
- ドンズ・ミックス ・・・ 15ml (グレープフルーツ・ジュースとシナモン・シロップが2:1)
- グレナデン・シロップ ・・・ 5ml
- アンゴスチュラ・ビターズ ・・・ 1dash
- ペルノー ・・・ 6drop
全ての材料をシェーカーに入れて、氷を詰めて、シェークします。
タンブラーに注ぎます。
クラッシュ・アイスを詰めて、ミントとストローを飾ったら完成です。
材料が少し多いですね・・・
頑張ってみましょう!
由来
生まれはロサンゼルスのレストラン
ゾンビ / Zombie は、ラム、フルーツ・ジュース、リキュールを使ったティキ・カクテルです。
(ティキ・カクテルは、一言でいうと、南国っぽいカクテルのことです。正確には違いますが・・・)
1934年に、ロサンゼルス・ハリウッドのDon the Beachcomberというレストランで、オーナーであるドン・ビーチ氏が考案しました。
1939年に開催されたニューヨーク万博を期に、アメリカ東海岸で人気になったカクテルです。
ゾンビは、2日酔いだった”ある”ビジネスマンのために考案したカクテルだと言われています。
アルコール度数が高いにも関わらず、フルーティーでとてもスムースに飲める味わいだったため、そのビジネスマンは一気に飲んでしまいます。
その後の数日間、彼は”ゾンビのように”なってしまい、Don the Beachcomberに再来し、文句を言ったそうです。
それから、Don the Beachcomberでは、「ゾンビは一人2杯まで」という決まりになったそう・・・
Jeff “Beachbum” Berry著書の「Sippin Safari」によると、1934年から1956年までの間に、ドン・ビーチ氏は3つの違ったレシピを作っていたと言われています。
また、ゾンビは火をつけて提供される事もあります。
ティキ文化の影響
ティキ文化が流行になるにつれ、ドン・ビーチ氏はゾンビのレシピを隠してしまいます。
そのため、ゾンビにはさまざまなレシピが登場することになります。
(筆者が調べてみても、パイナップルジュースを入れたり、アップルブランデーを入れるレシピがあったりと、たくさんの違ったレシピが出てきます。)
ティキで有名なレストラン「Trader Vic’s」も1947年のBartender’s Guideにリストしています。
味わい
ゾンビは、アルコール度数の高いカクテルです。
ラムの味わいががっつり来て、甘みと酸味も強く感じます。
カクテルのイメージとしては、夏向きですが、アルコール、甘味、酸味、苦味がどれも強いカクテルですので、寒い時期でも、しっかり味わう事ができると思います。
私がお店で出す際は、ラムの量を減らし、アルコールを下げます。
たぶん、普通の人が飲んだら、かなりきついので・・・
ゾンビを作る際のポイント
ラム
どのラムを使うかは、ゾンビを作る際に最も悩むポイントかと思います。
ジャマイカ・ダーク・ラムはアプルトン12年。
味わいは、砂糖の甘味、苦味、そしてスパイシーです。
プエルトリコ・ゴールド・ラムはバカルディ8。
味わいは、8年熟成からくる甘み、オレンジのフレーバーがあるかなと思います。
デメララ・ラムは、レモンハート151。
151とはアルコール度数のこと。2で割った数字が度数、つまり75.5度!
火がつきます・・・気をつけましょう。
ファレナム
ファレナムは、カリブのお酒です。
原料はさとうきび。そこに、ライムの皮、アーモンド、クローブなどが漬け込まれています。
近年、世界的に使用される事が増えてきた、トレンド材料の1つかなと思います。
武蔵屋さんから購入する事ができます。
ドンズ・ミックス
ドンズ・ミックスはグレープフルーツ・ジュースとシナモン・シロップを2:1でミックスしたものです。
私は、事前にミックスする必要はないと思うので、その場でシェーカーに入れていきましょう。
グレナデン・シロップ
グレナデン・シロップは、明治屋のミニサイズがベターです。
アンゴスチュラ・ビターズ
アンゴスチュラ・ビターズは、マンハッタンなど、さまざまなカクテルに使われます。
ご自宅に1本あると、カクテルの幅が広がりますね。
ペルノー
癖のあるリキュールです。
少し入れるだけですが、味わいを複雑かつ豊かにしてくれます。
最後に
いかがでしょうか?
ゾンビはあまり有名なカクテルではないかもしれませんが、ティキ・レストランを中心に、世界的に人気のあるカクテルの1つです。
ぜひ、ご自宅やバーで試してみてください!
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